仕事ができない人へのパワハラは許される?【指導との違いや受けた時の対処法】
絶望する男性

「仕事ができないからといってパワハラは許されるのでしょうか?もう我慢の限界です・・・」

こんな疑問、悩みに答えます。

本記事では「仕事ができないことを理由にパワハラを受けている人」に向けて、以下の内容・目的で記事を書いていきます。

本記事で分かること

  • 仕事ができない人へのパワハラは許されるかの結論
  • パワハラを受けた時の対処法とパワハラ上司の特徴
  • 仕事できない人が過度な注意を受けずに済むための対策

あなたも、我慢していませんか?
その浴びせられた発言、実はパワハラかもしれません。

パワハラだと気づかない人も、なかにはいます。
でも現状に疑問を持てないと、解決できることもできなくなります。

ではどうすればいいのでしょうか?
パワハラと指導の明確な違いとパワハラを受けた時の対処法を詳しく解説していきます!!

ハルマ@ブログ管理人ハルマ@ブログ管理人

「パワハラまでは行かずとも過度な注意を受けずに済むための対策もまとめていきます。今まさにパワハラで悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください!」

仕事ができない人へのパワハラは許されるかの結論

仕事に追い込まれた男性

「仕事が出来ない人はパワハラを受けても仕方ないと思いますか?キツく言わないと分からない人はいます。度が超えてパワハラと見受けられても仕方ないと思いますか?」
引用: Yahoo!知恵袋「職場の悩み」

多くの社会人が悩んでいます。
「仕事できない人はパワハラ受けても仕方ない?」

許されるかの結論ですが、仕事ができないからパワハラしていいなど理由になりません。

なぜなら、パワハラ防止措置は会社の義務だから。
つまり、パワハラ自体許される行為ではないということです。

どんな理由であってもパワハラは絶対NG。
実際、パワハラに関する裁判例はいくつも存在します。

このような歪んだ思想を持つ会社や上司は早々に逃げましょう。

ではどんな時にパワハラは生じてしまうのか?
厚労省の資料を参考にしながら、状況別に解説していきます。

「パワハラ」と「指導」の決定的な違い

よく勘違いされる「指導」との違い。
行き過ぎた指導もパワハラにあたります。

そもそも「パワハラ」と「指導」の決定的な違いは何か?

結論からいうと、社員を育てる目的意識があるかどうか。

自分ではなく相手の利益のため。
その指導に必要性があるのかどうかがポイントになります。

具体的なパワハラと指導の違いについては以下表をご覧ください。

パワハラと指導の違い パワハラ 指導
目的
  • 相手を馬鹿にする、排除する
  • 自分の目的の達成
    (自分の思い通りにしたい)
  • 相手の成長を促す
業務上の必要性
  • 業務上の必要性がない
    (個人生活、人格を否定する)
  • 業務上の必要性があっても不適切な内容や量
  • 仕事上必要性がある、
    または健全な職場環境を維持するために必要なこと
態度
  • 威圧的、攻撃的、否定的、批判的
  • 肯定的、受容的、見守る、自然体
タイミング
  • 過去のことを繰り返す
  • 相手の状況や立場を考えずに
  • タイムリーにその場で
  • 受け入れ準備ができているときに
誰の利益か
  • 組織や自分の利益優先
    (自分の気持ちや都合が中心)
  • 組織にも相手にも利益が得られる
自分の感情
  • いらいら、怒り、嘲笑、冷徹、不安、嫌悪感
  • 好意、穏やか、きりっとした
結果
  • 部下が委縮する
  • 職場がぎすぎすする
  • 退職者が多くなる
  • 部下が責任を持って発言、行動する
  • 職場に活気がある

(出典:人事院「パワー・ハラスメント防止ハンドブック」

【状況1】人格を否定する指導はパワハラ

ここからパワハラになりがちな状況をまとめます。
まず1つ目の状況が「人格を否定する指導はパワハラ」

「人格いじり」は社員の成長とはかけ離れた指導。
つまり、指導でもなんでもなく悪質なパワハラになります。

具体的な状況としては、

人格を否定するパワハラの例

  • 「耳が遠いんじゃないか」
  • 「反省しているふりをしているだけ」
  • 「嘘を平気でつく、そんなやつ会社に要るか」

(出典:労働政策研究・研修機構「パワーハラスメントに関する主な裁判例の分析」

【状況2】精神的に追い込む指導はパワハラ

次に2つ目の状況が「精神的に追い込む指導はパワハラ」

明らかに業務上の必要性がない追込み。
つまり、単なる嫌がらせであって指導でもなんでもない。

具体的な状況としては、

精神的に追い込むパワハラの例

  • 「給料泥棒」
  • 「隔離・仲間外し・無視」
  • 「会社を辞めれば済むと思っているかもしれないが、辞めても楽にはならないぞ」

(出典:労働政策研究・研修機構「パワーハラスメントに関する主な裁判例の分析」

【状況3】身体的な攻撃を与える指導はパワハラ

そして3つ目の状況が「身体的な攻撃を与える指導はパワハラ」

最も危険かつ重度のパワハラ。
指導でもなんでもない、体罰ともいえる行動。

具体的な状況としては、

身体的な攻撃を与えるパワハラの例

  • 「部下の頭を定規で殴打」
  • 「10回程度以上、平手や拳で顔や頭を殴打」
  • 「足で蹴ったり、関節技をかけるなどの暴行」
  • 「エアガン等を用いてBB弾を撃ちつける暴行」

(出典:労働政策研究・研修機構「パワーハラスメントに関する主な裁判例の分析」

これら暴力・暴行を伴うパワハラは、犯罪となる可能性があります。
実際に殴る・蹴るなどの暴力は、「傷害罪」や「暴行罪」として訴訟が起きている。

「パワハラ罪」という罪はないが、パワハラで訴訟を起こせる。
パワハラの悪質性が認めた場合、様々な罪に問われる正真正銘の「犯罪」です。

仕事ができない人へのパワハラを受けた時の対処法

個別の労働相談件数は年々増加。
なかでも最も多いのは「いじめ・嫌がらせ」
(出典:厚労省「令和2年度個別労働紛争解決制度の施行状況」

つまり、パワハラなどのハラスメント関連は後を絶たないことを意味します。

では当事者がパワハラを受けたらどうすればいいのか?
仕事ができない人へのパワハラを受けた時の対処法についてまとめていきます。

【対処法1】早々に退職して逃げる

限界なら我慢せず「早々に退職して逃げる」

退職するのが最適解です。
パワハラ体質の会社は、そう簡単には改善されません。

変えられるのは、己の環境のみ。
環境は、手段を講じることで簡単に変えられます。

でも、退職のことを考えて消耗してはいませんか?

  • 上司に退職の報告をするのが怖い
  • どうやって伝えたらいいかも分からない
  • 退職を伝えても職場に留まるのは気が引ける

そもそも退職に悩む方は「退職代行サービス」の利用を強くおすすめします。

退職代行サービスを使えばストレスなく辞められます。
自分のタイミングで、簡単に辞められる方法がすでに準備されています。

あとは勇気を出して行動するのみ。
退職代行サービスに連絡すれば、あとは退職完了まで進めてくれます。

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【対処法2】転職活動を行って転職先を見つける

退職前に「転職活動を行って転職先を見つける」

精神的にも、経済的にもまずは転職先を見つけるのが先決。
そして、転職活動を具体的に考えたら、早速プロに相談しましょう。

何をするにも専門家からアドバイスもらうことは鉄則。
その転職のプロというのが「転職エージェント」

あなたに適した求人を紹介してくれます。
求人の紹介だけでなく転職活動中のサポート全般も受けられます

特にエージェント独自の企業分析は、非常に役に立ちます。
転職の相談だけでも有益ですので、現状の悩みを聞いてもらってはいかがでしょうか。

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【対処法3】社内異動や配置転換を申し出て避ける

会社に留まりたいなら「社内異動や配置転換を申し出て避ける」

特定の人物からのパワハラがひどい。
そんな時は、人事や役員に相談し社内異動という方法もあります。

実際、自己申告制度を準備する会社もあります。
人事部に確認し、パワハラを受けた時の対処法を準備しておきましょう。

【対処法4】社内の人間ではなく公的機関に相談する

退職もできないなら「社内の人間ではなく公的機関に相談する」

パワハラに関する公的機関は多く設置されています。
以下のような労働相談窓口に、一度話をするのもいいでしょう。

とはいえ、形だけの窓口もあります。
確実な方法は、やはり「退職代行サービスの利用」

退職することで、環境も会社も仕事も一発で変えられます。

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パワハラを犯す上司の特徴と仕事できない人への本音

ハラスメント加害者の7割が「上司」
上司との付き合い方・関わり方には注意が必要だといえます。

ではどんな上司が、パワハラをしがちなのか?
パワハラを犯す上司の特徴と仕事できない人への本音もみていきます。

【追込型】根性がなく優しくできない

まず1つ目の特徴が「追込型」

根性がなく優しくできない。
甘えた根性をたたき直すべく優しくできない。

関連記事:仕事ができない人の顔つきや見た目の特徴8選と仕事できる人との決定的な違い

【激昂型】失敗を何度も繰り返しイライラする

次に2つ目の特徴が「激昂型」

同じ失敗を何度も繰り返してイライラ。
次第に部下に攻撃的になって、パワハラへと発展。

関連記事:「仕事が辛いのは当たり前?」は正しい疑問【理由としんどい時の対処法】

【諦め型】見切りを付けて会社を辞めて欲しい

そして3つ目の特徴が「諦め型」

部下にまったく期待しない上司。
見切りを付けて会社を辞めて欲しいとパワハラ。

関連記事:【不安】辞めて欲しい人に取る態度5選!会社を辞めて欲しいサインは転職のサイン

仕事できない人が過度な注意を受けずに済むための対策

ここまで、仕事ができない人へのパワハラ状況をまとめてきました。

どれくらいの割合でパワハラの経験があるのか?
働く人のうち『31.4%』が「過去3年間にパワハラを受けたことがある」と回答。
(出典:厚労省「職場のハラスメントに関する実態調査」

大前提としてパワハラは絶対許されない行為です。
ただ、パワハラに至る経緯をみると100%会社に非があるとは限らない。

働く本人にも原因はある場合があります。
会社や上司へ多大な損害を与える状況は起こりえます。

仕事できない人が過度な注意を受けずに済むための対策を解説していきます。

【対策1】仕事の優先順位を書き出す

まず行うべきは「仕事の優先順位を書き出す」

仕事に取り掛かる前に、やるべきことがあります。
それが準備であって、仕事の優先順位を決める作業。

時間は有限です。
無限ではない以上、いかに効率的に進めるかが重要。

仕事にも実は順序というものがあります。
しっかり優先順位を見極めて、仕事に取り掛かりましょう。

【対策2】失敗から学び次回に活かす

何度も繰り返さないために「失敗から学び次回に活かす」

同じミスを繰り返せば、さすがに怒ります。
仮に温和な上司であっても、激昂するかもしれません。

失敗を、失敗のままで終わらせるのは芸がない。
しっかり、次に活かせるように学びに変換させましょう。

【対策3】積極的にビジネススキルを磨く

指示待ちではなく「積極的にビジネススキルを磨く」

「高付加価値人材」という言葉もあります。
自ら学びを深め、会社に貢献できれば必要な人材になりえます。

そのために、何をすればいいのか?
最も手っ取り早いのが需要の高いスキルを習得すること。

スキルというのが「Webスキル」

マーケティングやライティングがそれに当たります。
今では多くのオンラインスクールも開講し、学びの環境は広がっています。

あとは行動できるかどうか。
あなたの一歩が、大きな未来への一歩に変わります。

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明らかなパワハラには我慢せず退職するのが最も最適な方法

どんな人がパワハラされやすいのか?

パワハラされやすい人の特徴

  • 真面目で従順な人
  • 嫉妬の対象になりやすい人
  • 周囲の人とコミュニケーションをとらない人

真面目で勤勉な人でもパワハラのターゲットになることも。
仕事できる、できない関係なく、パワハラが横行する職場、上司も存在します。

明らかなパワハラには我慢せず退職するのが最も最適な方法です。

留まっても得られるものはありません。
精神的に追い込まれて、仕事だけでなく私生活にも支障が出ます。

退職代行サービスを使えば、ストレスなく会社を辞められます。
パワハラ加害者の上司と顔を合わせることなく、会社を辞められます。

明日から普段の、健康的な生活を送れるようになります。

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まとめ:仕事できる・できない関係なくパワハラは絶対許されない行為!

仕事ができない人へのパワハラは許されるかの結論をまとめてきました。

改めて、仕事ができない人へのパワハラが起きる状況をまとめると、

仕事ができない人へのパワハラが起きる3つの状況

  1. 人格を否定する指導はパワハラ
  2. 精神的に追い込む指導はパワハラ
  3. 身体的な攻撃を与える指導はパワハラ

今すぐにでも会社を辞めたい方は、退職代行サービスを利用するのがおすすめです。

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