「林業に転職・就職はやめたほうがいい?生活できない?転職に向いてないとき、どうすればいいのかの対処法も教えてほしい!」
こんな疑問、悩みに答えます。
本記事では「林業に転職しようか迷っている人」に向けて、以下の内容・目的で記事を書いていきます。
- 林業はやめとけと言われる理由
- 林業に向いてない人への対処法
- 林業への転職に失敗しないための対策
なぜ「林業やめとけ」と言われるのか?
結論からいうと、「リスクが大きいから」
ただここでいうリスクとは、身体的なことだけではありません。
もっと将来的な、キャリアにも関わる出来事です。
林業はやめとけと言われる理由と林業に向いてない人への対処法を解説していきます。
「仕事には向き不向きが必ずありますが、そのなかでも林業は特徴が顕著に出ます。今まさに林業への転職を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください!」
林業はやめとけ!6つの理由
年々減少傾向にある林業従事者の数。
そもそも総人口が減少する日本ですが、就業者数が増える産業も当然存在します。
しかし林業の労働人口にフォーカスすると減少し続けている。
なぜ林業は働く人、働きたいと思う人が減るのか?
その答えは簡単で「働くメリット以上にデメリットの方が大きいから」
具体的にどんなデメリットがあるのか?
まず林業はやめとけと言われる6つの理由についてまとめていきます。
【理由1】事故率が高く危険な仕事だから
まず1つ目の理由が「事故率が高く危険な仕事だから」
林業ほど危険な仕事はありません。
その根拠となる情報が「死傷年千人率」
【死傷年千人率の推移】
労働災害発生状況では建設業が労災最多。
しかし死傷年千人率でみれば上図の通り、林業が著しく高いのが分かります。
全産業平均の千人率が「2.2」に対し、林業は「31.2」
実に『14倍』も高い値を示しており、林業は労働災害の多い産業だと断言できます。
なぜこれほど危険な仕事なのか?
労働災害で最も多い発生状況が「伐木作業中」
「日本の山林のほとんどは急傾斜地で、木は大型機械では伐れないところがほとんど。手伐りになるから、手仕事はゼロにはならない。チェンソーは5kgぐらい、あと燃料も担ぐ。毎日登山みたいなもんだから、体力的にはしんどいかもしれない。」
引用: Yahoo!知恵袋「この仕事教えて」
体験談にもある通り、林業は過酷な労働環境を強いられます。
野外で行う仕事であり、整備された環境でもないため、事故はその他産業に比べても起きやすい。
つまり、林業は危険を伴う仕事なのでやめとけといわれるわけです。
【理由2】労働環境が圧倒的に悪すぎるから
次に2つ目の理由が「労働環境が圧倒的に悪すぎるから」
理由1でも少し触れましたが、他産業に比べても林業の労働環境は過酷。
そのため、労働災害の発生は多く、様々な事故の事例も報告されています。
また、事故だけではない厳しい労働環境が林業従事者を襲います。
「森林組合で事務をしているのものです。私の組合の話になりますが現場での仕事はかなり厳しいです。夏は炎天下で下刈(草刈)冬は雪のある中間伐など環境面もさることながらチェンソー・刈払機など刃物を使うため怪我をするとかなりの大けがをします。死亡事故も十分考えられる職種です。」
引用: Yahoo!知恵袋「この仕事教えて」
「高所作業もあり危険ではありますよ・・・地域によりますが、森林は、へび、熊、猿、猪など・・・積雪が凄い場所もありますよ。」
引用: Yahoo!知恵袋「転職」
夏は炎天下、冬は極寒の地で働かないといけない。
しかも人里離れた野外になるため、動物と鉢合わせすることも。。。
さらに足場の悪い環境で重い道具を使う行為は身体への負担も大きい。
実際、伐倒作業姿勢は腰痛の発症リスク増大につながると報告されています。
以上のことから、林業の労働環境が非常に悪い。
その結果もあってか林業の離職率は「31.4%」と全産業に比べても高いです。
なので林業への転職・就職はやめとけと周囲は説得にかかります。
【理由3】きつ過ぎるのに給料が安いから
3つ目の理由が「きつ過ぎるのに給料が安いから」
林業は人手不足が深刻な産業の一つ。
しかしハローワーク等に求人を出しても応募がない状況も課題となっています。
その結果、事業量に対して人手不足を感じている者の割合は約8割にものぼっています。
(出典:林野庁「林業従事者の動向」)
労働環境も悪くて労働条件もきつい仕事。
なのに給料がとにかく安いのもデメリットの一つです。
出典: 林野庁「一目でわかる林業労働」
林業の平均年収は「約340万円」
全産業の平均(433万円、*1)に比べても100万円の差が生じています。
これほど給料が低い原因は「賃金制度」と「雇用条件」
林業の賃金制度は「日給制」または「出来高制」
2016年時点で労働者全体の『76%』を占めており、安定しない雇用条件となる。
実際、林業従事者の退職理由で多いのが「賃金等雇用条件がよくなかった」
つまり、林業は割に合わない仕事だということ。
メリット以上にデメリットが多いやめとけと言われる仕事になります。
【理由4】やばい人間関係に苦しめられるから
4つ目の理由が「やばい人間関係に苦しめられるから」
賃金だけでなく人間関係で悩む人も多い。
実際、2年目までは人間関係を理由に辞める割合が高いことが報告されている。
職業年数を重ねても、上司との関係性や職場の将来性に不安を感じて辞めていくようです。
【理由5】林業経営の将来性に不安が尽きないから
5つ目の理由が「林業経営の将来性に不安が尽きないから」
林業の経営体は、その約9割が個人の家族経営体で構成。
法人はわずか1割未満と、林業経営の不安定さは拭えない状況です。
(出典:農林水産省「2015年農林業センサス報告書」)
実際、林業経営の後継については課題が多い。
産業の高齢化が進み、後継ぎが見つからず廃業という末路が待っています。
さらに雇用条件が会社によって異なるのも問題。
「旦那が林業会社で働いています。20人の小さな企業で、社長がおじいちゃん。最近旦那との世間話で「もう動けないから来年やめようと思う、会社も畳むかもしれない」と言ったそうで、、私の中に退職金はどうなるのかという不安が出てきました。」
引用: Yahoo!知恵袋「企業と経営」
法人ではなく家族経営や個人経営はリスクあり。
デメリットが多くなりがちなため、林業への転職はやめとくのが無難です。
【理由6】林業は理解がないと感謝されない仕事だから
そして6つ目の理由が「林業は理解がないと感謝されない仕事だから」
【木材を利用すべきではないと思う理由】
思う理由の最多は「森林破壊につながる印象があるため」
林業は森林破壊、というイメージを持たれているのは事実です。
また、林業が衰退したおかげでスギ花粉は少なくなったという記事も公開されています。
「林業は一見環境破壊に見えます。それは人間の利益その他の理由のために木を切っているからですが木を切るときには素人にはわからない目利きによって森林の後世につなげるべき元気な木は切りません。また本当に必要としている量しか切りません。その上、切った分ちゃんと植樹しているのでちゃんと森林が残ってゆくように手はきちんと回されてますよ。」
引用: Yahoo!知恵袋「植物」
日本の林業は、「破壊」ではなく「保全」
環境優先の事業が営まれ、後世に受け継がれているのが日本の林業の本質。
しかし、理解されるのにはまだまだ時間もかかるようです。
林業に向いてない人への対処法
ここまで林業はやめとけと言われる理由を解説してきました。
情報をまとめると、
- 事故率が高いほど危険
- 労働環境がとにかく悪い
- きつい仕事の割に低賃金
- 経営自体も将来不安が拭えない
林業が向いてない人にとっては生活できない、と言っても過言ではない。
林業産業に入社したはいいものの、やっぱり辞める人は多い。
実際、離職者数が入職者数を上回っている状況は今も続いています。
ではなぜ林業を辞めてしまうのか?
結論からいうと、林業の業界リサーチ不足。
そして、自身のキャリアの振り返りができていないことが原因としてあります。
ここでは林業に向いてない人への対処法を順番に解説していきます。
【対処法1】自己分析を徹底しキャリアを見極める
まず行うべき対処法は「自己分析を徹底しキャリアを見極める」
- どんなキャリアを歩みたいのか?
- いったい仕事で何をしたいのか?
- 何を成し遂げたいのか?そのための仕事は何が最適か?
「自己分析」とは、自己と向き合い将来のキャリアを具体化させる行為。
自己分析が不完全だと、進むべき方向性は見えてきません。
方向性が定まらないまま転職活動しても、すぐに辞める末路が待っています。
林業を辞めてしまう原因。
向いてない人は、この自己分析が不十分だと断言できます。
とはいえ、自己分析は一人でできるほど簡単なものではない。
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【対処法2】転職活動を実際行って情報収集を行う
自己分析が完了したら「転職活動を実際行って情報収集を行う」
「どんな会社が自分には向いているのか?」
転職活動から情報収集してみないことには分かりません。
さらに、会社の内情や将来性は事前の情報収集から把握することが可能です。
つまり情報集は、転職での失敗確率を抑えられるということ。
転職活動=内定獲得、ではなく、まずは情報収集という観点で活動されるのがよいでしょう。
とはいえ、個人で情報収集しても限界があります。
会社の内情まで調べる術はなく、表面上の情報しか得られません。
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社長はどんな人柄で、何のために求人を出しているのか?
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【対処法3】今最も需要の高い仕事も視野に入れる
大切な考え方として「今最も需要の高い仕事も視野に入れる」
日本の林業は衰退の一途を辿っています。
(出典:事業構想「なぜ林業は衰退したのか」)
衰退する産業に転職しても、将来不安は尽きない。
今後も将来性ある産業に転職したほうが賢明だとは思いませんか?
その需要の高い仕事(産業)というのが「IT業界」
今後IT人材の需要は、増加することが予想されています。
なかでも企業が求める人材は「スキルを持ったITエンジニア」
エンジニアにとってのスキルとは「プログラミング」
つまり、プログラミングは食いっぱぐれないスキルの一つだということ。
需要増加を見込んで今ではプログラミングスクールが多くリリースされています。
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【対処法4】関連した求人を適切な手段を使って探す
そして「関連した求人を適切な手段を使って探す」
「どうしても林業に関わる仕事がしたい!」
そんな方は、林業に関連した求人を探すのもありです。
求人を探すのに最も最適な手段というのが「リクナビNEXT」
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辛くても林業に向いてる人の特徴3選
では逆にどんな人が林業には向いているのか?
具体的に辛くても林業に向いてる人の特徴3選をまとめていきます。
【特徴1】社会貢献したい人
まず1つ目の特徴が「社会貢献したい人」
林業はとにかく給料が低い。
そのうえ労働環境も良くはありません。
それでも林業に携わりたい。
林業という仕事に就くのは「使命感」
日本の社会のために働きたい。
そんな利他的な考えを持てる人は向いています。
【特徴2】外仕事に慣れている人
次に2つ目の特徴が「外仕事に慣れている人」
林業は屋外での作業がほとんど。
デスクワークから外仕事に転身するのは過酷です。
しかし、元から外での作業に慣れている人は向いています。
【特徴3】体を動かす仕事が好きな人
そして3つ目の特徴が「体を動かす仕事が好きな人」
林業は重い道具を扱って作業します。
ときには道具を担いだまま悪路を進むこともあります。
並大抵の体力では勤まらない仕事。
体力に自信がある、体を動かすことが好きな人は向いています。
林業への転職に失敗しないための対策
やめとけと言われても林業に転職したい人はいます。
林業への転職に失敗しないための対策についてもまとめていきます。
【対策1】転職のプロにまずは相談する
まず1つ目の対策が「転職のプロにまずは相談する」
転職を考えるなら、その道のプロに相談しましょう。
林業の仕事も親方や先輩から教わって一人前になっていきます。
何をするにも、まずは専門家からアドバイスもらうことは鉄則です。
その転職のプロというのが「転職エージェント」
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【対策2】現場仕事以外の働き方も視野に入れる
次に2つ目の対策が「現場仕事以外の働き方も視野に入れる」
例えば、住友林業。
林業だけでなく木材建材・住宅事業・不動産事業など。
現場の仕事だけでなく関連する事業も手掛ける会社を選ぶのもありです。
ではどうやって働き方を探せばいいのか?
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【対策3】「緑の雇用」を上手く活用して就業する
そして3つ目の対策が「「緑の雇用」を上手く活用して就業する」
- まずは相談
- 採用
- 研修
- 地域に定着
林業に転職した結果、年収1000万の割合は?
実際に転職を考えると気になるのが「年収」
林業に転職した結果、年収1000万の割合はどれくらいなのでしょうか。
結論からいうと、年収1000は相当難しい。
現状の平均年収は「約340万円」で、昇給すら期待できません。
上図の通り、年代別の年収をみても明らか。
年齢とともに上がるはずの賃金も上昇幅は非常に小さい。
林業の賃金は相対的にも低水準の産業だといえます。
今以上の賃金、高収入を希望する方は他の産業に転職するのが賢明です。
林業に転職したら、低水準の年収から抜け出すことはほぼ不可能だといえます。
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まとめ:林業はやめとけと言われる理由と転職に失敗しないための対策
林業はやめとけと言われる理由と転職対策をまとめてきました。
改めて、林業はやめとけと言われる理由をまとめると、
- 事故率が高く危険な仕事だから
- 労働環境が圧倒的に悪すぎるから
- きつ過ぎるのに給料が安いから
- やばい人間関係に苦しめられるから
- 林業経営の将来性に不安が尽きないから
- 林業は理解がないと感謝されない仕事だから
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