簿記1級はなぜ「やめとけ」と言われるのか？意味ない５つの理由と受験に向いてる人の特徴

こんな疑問、悩みに答えます。

本記事では「簿記1級を取ろうか迷っている人」に向けて、以下の内容・目的で記事を書いていきます。

簿記検定試験の最高峰に位置づけられる「簿記1級」

簿記1級の合格率は10％前後と難関試験。
税理士や公認会計士への登竜門ともいわれる試験です。

そんな簿記1級の評判をGoogle検索してみると、以下のワードがヒットしました。

出典: Google検索「簿記1級 評判」

「簿記1級 やめとけ」

他にも「簿記一級 意味 ない」など。
到底ポジティブとは思えない関連ワードが出現していることが分かります。

簿記1級取得に向けて挑戦しようか迷っている方にとっては、非常に気になる情報です。

そこで本記事では簿記1級の評判をリサーチ！
合格者＆受験経験者の口コミや情報をもとに真相を徹底検証していきます！

簿記1級とは

簿記1級はやめとけと言われる理由を解説する前に。
はじめに簿記1級とは何か？検定試験の基本情報についてまとめます。

簿記検定の概要

まず簿記検定の概要についてです。

簿記は、企業の経営活動を記録・計算・整理して、企業の経営成績と財政状態を明らかにする技能で、この習得度を測るのが、日商簿記検定試験です。

出典: 東京商工会議所「日商簿記検定とは」

まさに「生涯を通じて必要な知識」
会社だけでなく、日常生活の中でも生きる資格だといえます。

簿記1級の受験資格と試験科目

次に簿記1級の受験資格と試験科目についてです。

簿記1級の受験資格ですが、誰でも受験可能。
学歴、年齢、性別、国籍ともに制限はありません。

また、どの級から受験しても問題ありません。
一般的には、簿記3級から順番に受けていくことが多いです。

簿記1級の試験科目は、以下の通りとなっています。

合格率からみえてくる簿記1級のすごさ

そして合格率からみえてくる簿記1級のすごさについてです。

直近の合格率（2022年11月20日開催分）は『10.4％』
過去の推移からみると、簿記1級の合格率は約10％前後なのがわかります。

合格率10％前後は士業と同じレベル。
実際、公認会計士試験の合格率は10％前後を推移しています。

簿記1級のすごさが、合格率だけでもみてとれます。
つまり、取得すれば名実ともに「会計のスペシャリスト」だといえます。

簿記1級はやめとけと言われる５つの理由

だから簿記１級はやめとけって

— 藤沢 (@fuji_tothelast) October 20, 2019

なぜ、「簿記1級はやめとけ」と言われるのか？
これから取得を目指す人にとっても、資格の評判は気になる情報です。

具体的な簿記1級はやめとけと言われる５つの理由について触れていきます。

【理由１】難易度が高すぎるからやめとけ？

特に口コミでも挙がるのが「難易度が高すぎるからやめとけ？」

結論からいうと、簿記1級の難易度は高いです。
前述の通り、簿記1級の合格率は10％前後と狭き門なのがわかります。

実際、勉強したら心が折れるからやめとけ、と諭す口コミもあるほど。

簿記1級の勉強したら心折れる。
悪いことは言わんやめとけ

— かずき (@nF20QvX9dB81vC3) May 27, 2017

なので、簿記1級は難易度が高いからやめとけは一理ある。

なんですが、当然ながら合格している人はいます。
さらに、簿記1級を取得することによるメリットもあるのは事実です。

つまり、考えるべきは簿記1級を取得する目的。
何のために、時間と労力をかけて簿記1級に挑戦するのか？

目的が明確でなく、難易度を理由にするくらいなら辞めたほうがいいでしょう。

【理由２】働きながらだと厳しいからやめとけ？

社会人で懸念されるのが「働きながらだと厳しいからやめとけ？」

結論、厳しいかどうかは、あなたの状況次第です。
さらにいうと、合格に向けた「勉強のやり方次第」ともいえます。

なぜなら、働きながらでも簿記1級に合格する人は大勢いるから。
実際に、会社員で簿記1級に合格したと新聞でも取り上げられています。

ですので、働きながらでも簿記1級は合格可能。
「厳しいからやめとけ」は外野の声であって、大きなお世話です。

雑音を鵜呑みにしていては、将来の可能性も潰してしまう恐れさえあります。

【理由３】難易度の割に評価されないからやめとけ？

さらに「難易度の割に評価されないからやめとけ？」

簿記1級の難易度は士業と同じレベル。
合格率が10％前後のため、それ相応の勉強時間と労力が必要です。

なのに評価されない、となるとやめたくもなりますよね。

ですが結論からいうと、評価されます。
実際に、簿記1級に合格することで以下のメリットが得られます。

在職している会社だけでなく、転職にも役立ちます。
キャリアアップを意識する年齢層からも「就職に役立つ資格」として、簿記が1位に選ばれるほど。

ですので、難易度に見合った評価を得られるのが簿記1級。
将来性や社会的評価の観点からも、十分挑戦する価値のある資格といえそうです。

【理由４】取得しても独占業務がないからやめとけ？

仕事上での懸念が「取得しても独占業務がないからやめとけ？」

残念ながら、簿記検定は業務独占資格ではありません。
業務独占資格とは、有資格者以外が携わることを禁じられている業務を独占的に行うことができる資格のこと。

ですので、簿記1級を取得したから独占的に業務ができる、ということもありません。

独占業務に関して「やめとけ」と言われるのは事実。
もし簿記1級を引っ提げて独立開業を考えているなら、やめておいたほうがよいでしょう。

【理由５】転職や就職には役に立たないからやめとけ？

資格取得後に特に気になるのが「転職や就職には役に立たないからやめとけ？」

結論からいうと、役に立ちます。
なぜなら、就職活動時のアピール材料になるから。

実際、大手転職エージェントも簿記は転職に有利な資格として紹介されています。

さらに、30代以上だけでなく20代の転職でも簿記は支持されています。
「20代の転職に役立つ資格に関する意識調査」において、簿記は堂々の1位に選ばれています。

つまり、簿記1級が就職に役に立たないことはあり得ません。
「簿記1級に合格した人材」というだけで、評価は高まり、優位性も担保できます。

キャリアアップに資格を活かしたい方には、ぜひ挑戦したい資格の一つです。

結局「簿記1級やめとけ」は信じるべきか？

ここまで、簿記1級はやめとけと言われる理由を解説してきました。
それでは結局「簿記1級やめとけ」は信じるべきなのでしょうか？

結論からいうと、あなたの価値観次第。
なぜなら、資格取得にも一長一短あるからです。

簿記1級は優れた資格で、社会的にも評価されるすごい資格です。

なんですが、万能ではありません。
人生を変えるほどの資格でもありません。

大事なのは「簿記1級を取ってどうしたいのか？」
資格取得後の目的が明確かどうか、が重要だといえます。

実際、簿記1級によって得られるメリットは多いです。
そこでここでは、簿記1級取得によるメリットも５つご紹介します。

【メリット１】簿記1級あれば食いっぱぐれない

まず１つ目のメリットが「簿記1級あれば食いっぱぐれない」

経理業務は、すべての会社で必要な業務。
まして簿記1級ほどのスキルがあれば、会社からも重宝されます。

実際、一部の上場企業では簿記1級を必須とする求人もあるほど。
さらに、実業家のひろゆき氏も「簿記は最強の資格」とまで動画で説くほどです。

つまり、簿記1級あれば食いっぱぐれることはない。
転職にも有利な、汎用性の高い資格を取りたい方にはおすすめの資格だといえます。

【メリット２】簿記1級取得者の年収は600万円超え

次に２つ目のメリットが「簿記1級取得者の年収は600万円超え」

前述の通り、簿記1級取得者は上場企業からの引き合いも多いです。
これら上場企業（資本金10億円以上の株式会社）の経理になった場合、平均年収は国税庁調べで「616万円」

転職エージェントの調査でも、簿記1級取得者の平均決定年収は約610万円となっています。

さらに、有資格者のほうが転職には有利にはたらきます。
実際、管理部門特化型転職エージェントの「MS-Japan」によると、転職成功事例が紹介されています。

転職成功者：Sさん（32歳・男性・簿記1級合格）
転職前：上場企業（経理職）年収550万円
⇒転職後：コンサルティングファーム（会計コンサルタント）年収600万円

出典: MS-Japan「簿記1級取得者の年収は？活かせる転職先や成功のコツを紹介！」

つまり、簿記1級取得者の平均年収は高い。
転職で年収アップも期待できる、将来有望な資格の一つだといえます。

【メリット３】資格手当（数千円～1万円）が支給される

３つ目のメリットが「資格手当（数千円～1万円）が支給される」

簿記1級取得者は、資格手当が支給されることが多いです。
資格手当の相場は、数千円～1万円ほどですが、最大月4万円を支給する会社もあります。

実際、転職サイトのリクナビNEXTを確認しても資格手当を支給する求人は多いです。

つまり、簿記1級あれば資格手当のメリットもあり。
年収アップにも繋がるため、取得を目指す価値は十分にあるといえます。

【メリット４】税理士試験の受験資格が得られる

４つ目のメリットが「税理士試験の受験資格が得られる」

日商簿記検定1級合格者であれば、税理士試験の受験資格が得られます。
税理士試験の合格を目指す方にとっては、十分なメリットとして享受することができます。

【メリット５】社内の評価も上がり勝ち組入り

そして５つ目のメリットが「社内の評価も上がり勝ち組入り」

簿記1級の合格率は10％前後。
難易度の高い資格を取れれば、社内の評価も上がります。

さらに、簿記は広く認知された有名な資格。
マイナーな資格を取るよりも、目に見えてすごさも伝わりやすい。

やめとけと言われても簿記1級受験に向いてる人の特徴

簿記1級取得によって得られるメリットは多いです。

とはいえ、簿記1級は非常に難易度が高い。
生半可な覚悟で合格できるほど、簡単な資格ではありません。

そんなやめとけと言われても簿記1級受験に向いてる人の特徴をまとめます。

【特徴１】キャリアアップしたい人

まず１つ目の特徴が「キャリアアップしたい人」

簿記1級は転職にも有利な資格。
実際、ある調査で簿記資格を取ったきっかけに「転職・就職に有利だから」と選ぶ人が最多となっています。

上場企業や大手企業など、ワンランク上のステージへのぼる切符にもなり得ます。

つまり、現状からキャリアアップしたい方に最適な資格。
経理として、よりスキルアップにつなげたい方におすすめの資格だといえます。

【特徴２】合格後に国家資格も受験したい人

次に２つ目の特徴が「合格後に国家資格も受験したい人」

簿記1級に合格すれば、税理士試験の受験資格も得られます。
資格単体のメリットだけでなく、副次的なメリットも得られるのが簿記1級の魅力。

簿記1級に留まらず、より高みを目指したい方に、おすすめの資格取得だといえます。

【特徴３】会計のスペシャリストになりたい人

そして３つ目の特徴が「会計のスペシャリストになりたい人」

簿記1級はいわば「会計のスペシャリスト」
合格できれば、社会的にも信用される有用な資格の一つです。

高度な仕訳、会計処理に携わりたい方に、最適な資格の一つとなります。

簿記検定に1000名以上が合格したおすすめの受験対策

結局、どうすれば合格に近づくのか？
あなたが知りたいのは、簿記1級の現状よりも合格のための受験対策ですよね？

実は、簿記検定に1000名以上が合格したおすすめの受験対策があります。

その対策というのが、受講者20万人を超える人気のオンライン資格講座「スタディング」

テレビCMでも話題の上場企業が運営する通信講座。
常識を覆す「スマホで学べる通信講座」とあって、多くの社会人から現在注目を集めています。

独学で試験合格を目指すのは遠回りです。

難関資格であればあるほど、時間的ロスは非常に目立ちます。
合格を目指すなら、早期に合格するに越したことはありません。

そんなスタディングの学習メリットについて、ここではご紹介していきます！

【おすすめ１】スキマ時間をフル活用した勉強法

まずメリットとして大きいのが「スキマ時間をフル活用した勉強法」

スタディングの特徴は「短期合格」「スマホ学習」
短期合格のためのスマホ学習に特化した通信講座となっています。

これら短期合格を叶える要となっているのが「スキマ時間の活用」
スタディングでは、スキマ時間を効果的かつ有効に活用するための施策が準備されています。

これらの施策をスマホ・パソコン1台で完結できます。
つまり、分厚いテキストも持ち歩く必要がなく、すべてスキマ時間に取り組めるということ。

これらの徹底した施策によって、スタディングでの簿記合格者は1,000名を突破。

忙しくてまとまった時間が取れない社会人の方。
それでも簿記1級合格を目指したい方に、最適な通信講座となっています。

【おすすめ２】脳科学に基づく便利なツールが多数

他にない特徴的なメリットとして「脳科学に基づく便利なツールが多数」

多くの合格者を輩出する理由の一つが「スタディングメソッド」
脳科学に基づき暗記を補助する便利なツールや記憶の定着を促進する問題練習機能を充実。

その結果、効率的に実力を高められる独自の勉強法を確立。
それがスタディングメソッドであり、多くの短期合格者を輩出する所以。

スタディングメソッドには、7つの原則があります。
これらの原則が、他通信講座にはないスタディングの強みとして備わっています。

興味がある方は、まずは無料講座から受けてみることをおすすめします。
スタディングの特徴や講座の内容まで、受講前に確認することができます。

【おすすめ３】豊富な特典とお得なキャンペーンを実施中

そして何よりうれしいのが「豊富な特典とお得なキャンペーンを実施中」

スタディングでは、多くの特典やお得なキャンペーンを随時実施中。
その中でも、特に受講生の多くが喜ぶ特典として「合格お祝い制度」があります。

簿記1級合格で合格お祝い金10,000円を進呈！
合格お祝い金以外にも、以下のような特典・割引制度を受けられます。

上記以外にも期間限定のキャンペーンも随時実施しています。
少しでも安く通信講座を活用したい方は、圧倒的な低価格を実現するスタディングがおすすめです。

【Q&A】やめとけと言われる簿記1級に関するよくある質問

最後にやめとけと言われる簿記1級に関するよくある質問をまとめます。

【質問１】簿記1級で活かせる仕事にはどんな仕事がある？

特に経理職で活かせます。
ですが、管理部門全般において簿記は役に立つ資格です。

【質問２】芸能人も簿記1級は取ってる？どんな人が合格してる？

簿記1級取得者の芸能人には、勝間和代氏、小西博之氏が挙げられます。

【質問３】簿記1級を取ってよかったことやメリットを教えてほしい！

簿記1級を取ってよかったことやメリットは以下の通り。
非常に多くのメリットを享受でき、何より自分に自信がついたことが大きいです。

【質問４】簿記1級に合格するにはどれくらいの勉強時間が必要？

結論、簿記1級に合格するのに必要な勉強時間は「最低600時間」
独学で合格を目指す場合は、600時間以上はかかると言われています。

【質問５】公認会計士を目指すなら簿記1級は必要？それとも不要？

公認会計士試験の受験資格に、簿記1級合格は定められていません。
ですので結論からいうと、公認会計士を目指すなら簿記1級は不要です。

まとめ：簿記1級はやめとけと言われる理由と受験に向いてる人の特徴

簿記1級はやめとけと言われる理由と受験に向いてる人の特徴をまとめてきました。

改めて、簿記1級はやめとけと言われる理由をまとめると、

スキマ時間をフル活用して簿記1級に短期合格したい方向けの通信講座が「スタディング」